◆ あわびってこんな貝 ━━━━━◆
あわびは生まれたての頃は
細かい繊毛が生えていて、水中を泳ぎまわりますが
やがて定住する場所を見つけると、
繊毛は抜け落ちてしまいます。
それから10cmほどに成長するまで、
北海道~東北あたりですと7~8年もかかります。
主に珪藻や海藻類を食べて育ちます。
あわびには健康ドリンクの成分としても知られる
「タウリン」が含まれ、
疲労回復に効果が高いとされています。
またそのこりこりとした食感は
コラーゲンに由来するとされています。
元気が出てお肌にも良い、というところでしょうか。
◆ あわびの楽しみ方いろいろ ━━━━━━◆
なんといってもお刺身が最高。
薄く切って、わさび醤油やワタと和えて。
また、刺し身を氷塩水に入れた「水貝」も
特に夏の暑い時期にはたまりません。
肝もさっと湯がいて食べると美味です。
その他ステーキ、酒蒸し、バター焼きなど
さまざまに楽しんでいただけます。
バター焼きはワイン醤油で味を付け、
レモンを添えて…
想像しただけでもたまりませんね!
◆ 越後の名勝「笹川流れ」 ━━━━━━◆
このおいしいあわびを育てるのが
新潟北部にある海岸「笹川流れ」。
中心地である笹川集落から沖合いの岩場にかけて、
岩の間を盛り上るように流れる潮流が
あることから、そう呼ばれています。
長さ11kmに及ぶ海岸は白い砂浜が美しく、
また日本海の荒波が長年かけて浸食してできた
絶壁、洞穴、奇岩などが連続し、
変化に富んだ景色で見る人を飽きさせません。
このあたりは海水がとてもきれいで透明度も高く、
魚介類が育つには絶好の環境。
これから夏に向けて旬を迎える
あわび、岩牡蠣、さざえなどの貝類のほか
あまえびや蛸なども豊富。
さらには大変質の良い塩も取れます。
この、日本海の美しい自然の恵みを
【うおや】では全国の皆さまにお届けしております。
◆ あわび豆知識 ━━━━━━◆
「磯のあわびの片想い」
なんていうフレーズを、お聞きになったことが
あるかと思います。
なぜあわびが「片想い」???
それは、
はまぐりやあさりなど他の貝類が
2枚の殻がぴたりと合わさった形なのに対して
あわびには殻が1枚しかないため。
「伊勢の海人 朝な夕なに 潜つぐ 鮑の片思いにして」
と、万葉集に歌われたことから来ていると
言われています。
万葉集にも出てくるくらい、
日本人とは古くからなじみの深いあわび。
縄文・弥生の貝塚からも出土し、
なんとあの女王卑弥呼も好んで食べていたとか!?
今宵はあわびで一杯やりながら
悠久の歴史に思いをはせましょうか…
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