新潟日報 人形さま巡り 村上で始まる
城下町・村上の春の風物詩。
「町屋の人形さま巡り」が士日、村上市中心部の旧町人町一帯で始まった。
風情ある町屋に伝わる約4千体のひな人形などが 各家々に飾られ、県内外から訪れた観光客を楽しませている。
同市の商店主らでつくる「村上町屋商人会」が主催。
11回目を迎える今回は、これまでで最も多い81軒が参加した。
代々受け継がれてきたさまざまな人形や民具、生活用品が町屋の中に飾られている。
同市塩町で行われた開幕式では、実行委員長の益田雄介さん(66)が「気負わず、自然体でお客さまを迎えましょう」とあいさつした。
初日はあいにくの雨模様にもかかわらず、江戸時代から残る古今雛などを見ようと
地図を片手に多くの観光客が訪れた。
静岡県から母親と来た今井有希子さん(28)は「雪を目当てに来たが、こんなイベントがあってびっくり。町屋の風情を楽しめた」と喜んでいた。
4月3日まで。見学無料。
問い合わせは、同市観光協会、0254(53)2258