JRジパング倶楽部に村上の鮭、海鮮一鰭が紹介されました
塩引き鮭が彩る城下町・村上
新潟県の最北端に位置する村上市は、村上藩の城下町として栄えた町。今もあちこちに武家屋敷や町屋が点在し、かつての面影が感じられます。
「サヶのまち」としても知られ、江戸時代には藩の重要な財源となっていました。村上に息づく鮭文化の礎を築いたのが、江戸時代の武士・青砥武平治です。彼は産卵時にサケが生まれた川へ戻る習性に着目し、世界初の自然ふ化増殖システム「種川の制」を考案。
三面川に産卵に適した分流・種川を設けるなどして、漁獲高を飛躍的に増やすのに貢献しました。
「イヨボヤ会館」では種川の様子を観察できるほか、村上のサヶの歴史が学べます。
100種類以上ともいわれるサヶ料理が伝わる村上ですが、「年取り魚」として大晦日に欠かせないのが「塩引き鮭」。
「村上の気候は低温発酵に最適で、身が硬くなりすぎずに熟成されます。塩漬けの後は塩抜きをしてから寒風にさらすので、ちょうどよい塩加減でおいしいですよ」と、
「越後村上うおや」代表の上村隆史さんが教えてくれました。
店頭には11月中旬から、塩引き鮭の新物が並ぶそうです。
村上の歴史を肌で感じるには、城下町歩きが最適。かつての町人町には今も多くの町屋が現存して
おり、そのうち10軒ほどが常時見学可能です。
鮭・酒・人情ランチ
市内約20店の食事処で12月20日まで実施しているランチ企画。
伝統のサケ料理と村上の地酒2種がセットになった、お得なランチが楽しめます。
写真は「越後村上うおや」が営む食事処「海鮮一鰭(いちびれ)」のランチ企画メニュー「はらこ海鮮丼」1380円。
●海鮮―鰭
は11~15時、不定休。村上駅から徒歩約25分。
TEL0254-74-5610
居繰網漁(いぐりあみりょう)
村上伝統のサケ漁。3般(そう)の川舟のうち1般が水面を竿(さお)で叩き、
2般の間に張られた網にサケを追い込みます。
三面川の第三ふ化場前から出漁し、
300~400メートル下流までの区間で11月30日まで漁を行ないます。
川岸から見学可能。
●9時~10時30分頃出漁(日曜・祝日は13時~14時30分頃にも出漁)。
第三ふ化場へは、村上駅からタクシー10分。
問い合わせは、村上市観光協会へ
交通/羽越本線村上駅下車
観光の問い合わせ/
村上市観光協
イヨボヤ会館
日本初のサケの博物館。イヨボヤとは、村上の方言で鮭のこと。
生態観察室と種川に設置された観察窓から、例年10月中旬~12月
下旬に遡上(そじょう)してきたサケを観察できます。
今年の11月15日~12月5日には、塩引き鮭作りを伝授する「塩引き道場」
(受講料4850円。 1週間前までに1名から要予約)を実施。
●9時~16時30分、年末年始休。入館料600円。
村上駅から徒歩約20分