CARREL 3月号
歴史と隠れ名品を求めて岩船・村上へ
大町文庫・海鮮一鰭が紹介されました。
大町文庫 大町新名所は知的な空間
大町文庫
大町新名所は知的な空間
ここは本の貸し出しはしないが、自由に閲覧できる街の図書館。
かつて村上高校の教師だった3人の蔵書を公開している。
教え子が、今は亡き恩師の人柄と教養を忘れないためにと設立した。
1階には越後村上うおやが直営する食事処『海鮮―鰭』があり、
本に囲まれながら、御膳や喫茶も楽しめる。
勉強会や地元の会合にも使われ、新しい社交場となりそうだ。
1階「海鮮一鰭」の『黒御膳』(2,500円)は地元の美味を堪能できる御膳。
『はらこ海鮮丼』(980円)も人気
木のらせん階段を上がり、2階は閲覧スペース。
市内陶芸家の作品も展示販売
村上大祭、瀬波大祭、そして岩船大祭。祭りが盛んなところは人もものも豊かだ。
個人的には村上に住んだこともあるし、遊びにもよく行くが、いつも海沿いの道を選ぶから、
岩船のまちなかはほとんど通ったことがない。
でも。”何かある”的な匂いはプンプンしていた。
村上旧町人町はどこを歩いても楽しいが、この日歩いたのは城下町の面影が濃く残る大町が中心。
古き良きものをいつでも目にすることができるし、街の歴史を店の人たちが教えてくれる。
例えば、和菓子屋ではコレラが流行した明治30年ごろ、捨てられた山葡萄がもったいなくて葡萄蕎作りが始まったという話を聞
き、酒屋では昔の酒蔵はお茶の栽培もしていたことを教えてくれる。皆、おもてなし上手で、どの店でもついつい時間を忘れて和んでしまう。
おいしいものも急いで買わなければ!。
この辺り、ちょっと小路にそれてみるのも楽しい。
由緒ある寺や割烹が点在し、迷路のような黒塀が続く。
ちょうど今の時期は春の風物詩となった人形さま巡りも開催。
たっぷり時間をかけて巡りたい。