インターネット販売の原点は母と息子を繋いだ夜中のマウス。
魚やてんぷら、お惣菜を売る「うおや」の名前は全国的に有名だ。
私も10年以上前に東京に居る時から、村上うおやの「しょうゆはらこ」と「飯寿司」を嵐山光三郎さんが紹介している新聞記事を見つけて特っていた。
そんな根強いファンが全国に居るうおやの美昧しさを、さらに広めたのが1999年に立ち上げたインターネット販売。
息子の隆史さんが2001年に戻ってから本格的に始めた。
このインターネット販売の源になったのは、18年前に大手コンピューター会社のシステムエンジニアだった隆史さんと、息子の仕事の開発賞受賞で贈られたコンピューター。
無駄にしたくない一心で3日間の特訓で覚え、四苦八苦して操作。
どうにも解らなくなってお手上げで電話しておくと、仕事から帰った東京の隆史さんが夜中に遠隔でマウスを操作して修復してくれたのだとか。
息子可愛さで慣れないコンピューターを無駄にしたくなかった…と話す八恵子さん。
若おかみの美智子さんが、今は隆史さんと一緒にうおやを切り盛りしている。
こんな母子の愛情が村上伝統の美味しさをつないでいる。