2013/09/15 大町文庫1Fに 越後村上うおや直営 食事処 海鮮・一鰭オープン!
新潟県村上市大町4-5 大町文庫1F 海鮮一鰭 TEL0254-75-5610 越後村上うおや隣
大町文庫とは
村上市の開業医 瀬賀弘行さんが2013年9月15日、越後村上うおや隣に私設の大町文庫を開設しました。
ご自身の蔵書ではなく今は亡き高校時代の恩師の蔵書を貯蔵する考えです。
この文庫は故八木三男先生、故大嶋久夫先生、本間桂先生のおひとがらと教養とをわすれないために建てられました。
1,2F合わせて約50坪の床面積におよそ1万冊を収容できます。
来場者にはくつろいで本を楽しんでもらいたいと椅子と机を配置、
コーヒーやお弁当を注文することも可能です。
大町文庫の運営は越後村上うおやが行います。
一鰭(いちびれ)とは
これは鮭の胸びれについている【カマ】の部分のこと。
一尾から二つしかとれない大変貴重なものです。
鮭のまち・村上ではお正月料理だってもちろん鮭が主役。
昔から大晦日の「年取り魚」として塩引鮭が食されてきました。
貴重な「いちびれ」は、年神様へのお供え物。
神様にお供えした後は、一家の大黒柱しか食べることを許されなかった【一鰭】。
それは、この【一鰭】が鮭が生まれた時から一生を終えるまで一時たりとも休むことなく動き続け、 果ては体が止まっても動き続けた、という故事に由来します。
それだけ強い生命力をもつ場所として、 一家の大黒柱がそれにあやかるべく食したというのです。
海鮮一鰭メニュー
(※内容と価格は変わることがございます。詳しくはお問合せください)
彩御膳・華御膳
はらこ海鮮丼
キラキラした はらこ(イクラ)たっぷりの 『はらこ海鮮丼』
越後村上では、イクラのことを「はらこ」と呼びます。その、まさに今ができたての 醤油はらこをたっぷりとご飯にのせて うおや自慢の新鮮な刺身とともにお楽しみ下さい。
越後村上と言えばやはり、これ!ご好評をいただいております。
うおや塩引御膳
ドリンク
あわび刺身(夏季限定)
一鰭(いちびれ)名前の由来 寄稿 中村直人氏
うおやと一鰭
大町の「うおや」は命名当初、「魚弥」と書き表わされていました。
これは8代目の上村正弥(まさや)さん(89才)の名前に因んでいます。
(それ以前の屋号は5代目の名前、弥蔵(ヤゾウ)でした)
上村さんは兄弟が多いのが当たり前だった時代に男5、女2の1番目として大町で生まれました。
「弥」というのは数の多いこと、幾重にも重なるといった意味を持ち合わせています。
これは数に置き換えると、「八」を充てることになります。
一方奥様の八惠子(やえこ)さんは(20)才で岩船から嫁いできてから六十年もの時を
店の切盛りと仕込みと従業員の世話と子育てを数々とこなし続けてきました。
多くの思いやりや恵みや包容力や賢さを持ち合わせるという意味の名前の如くに、
現役をひた走ってきました。
八代目上村正弥と上村八惠子
ここでこのお二人の名前には、共通の意味を持ち合わせていることに気付きます。
「弥」=「八」=「多くのことを、 多くに行き渡らす」と読み解けますので、
ご主人はいい(正)と思えることを多くに広めてゆく、
奥様は多くの人に思いやりや恵みを広めてゆくとなります。
併せることで、家業を通していい(正)と思えることを多くの人に恵み広めてゆくとなるように思えます。
すなわち新鮮で美味しい魚を多くの人に広めてゆくこと、
これはこの店そのものを表わしていると思えてなりません。
八惠子さんの一声(ひとこえ)で命名された隣接店の「一鰭(いちびれ)」とは、
丹念に仕込まれた鮭の塩引きのなかでも一番身の締まった胸鰭(むなびれ)の貴重部分を
そう呼び習わすことによります。